Pioneer先駆者たち

Pioneer先駆者たち

白沢ナベ

経歴

しらさわ ナベ、1905年- 1993アイヌの口承文芸の北海道千歳市における第一人者とされる。アイヌの古老の女性に対する敬称「フチ」をつけて「白沢ナベフチ」の名でも呼ばれる。
幼少時より家族から伝え聞いたユカㇻやウエペケㇾ(昔話)は300以上にのぼり、後世に伝えるため、ユカㇻ研究者、千歳市教育委員会、絵本や辞典の出版活動などにも協力し、後進の指導にも尽力した。
小田イト

経歴

アイヌ口承文芸の伝承普及、儀式・儀礼の復興に努め、古式舞踊、アイヌ伝統料理の保存・継承にも大きく貢献した。平成5年アイヌの精神文化を自叙伝的にまとめた「火の神の懐にて」を出版し、アイヌの自然観を世に紹介した。
野本久栄

経歴

平成8年に千歳市立末広小学校内にアイヌの家屋「チセ」を建設するとともに、日本で唯一の1年生から6年生までのアイヌ文化教育のカリキュラム化を実践した。
平成24年、同小学校の運動会で、全校生徒、全教員及び父母が参加するアイヌの古式舞踊「ホリッパ」を行う。
また、アイヌ文化活動アドバイザーとしても活動しており、全国各地へ出向きアイヌ文化の普及に多大なる貢献をしている。
中本ムツ子
中本ムツ子

経歴

なかもと ムツこ、1928年- 2011年アイヌの人々と交流を通じて、千歳アイヌ文化伝承保存会の設立、アイヌ語学習用の書籍の出版、アイヌ文学のCD化、アイヌ教室の開催などで、北海道内外でのアイヌ文化の伝承や啓発に努め、特に言葉の伝承に尽力した。